【生物物理化学】
(Biophysical Chemistry)
[物理学科 3群 A選択 科目(配当年次: 第3学年 ) ]
 
単  位:2単位 単位認定者: 稲田妙子
授業期間: 前期  15コマ 科目分担者:
授業形態: 講義  週1コマ
 
授業の目的

生命現象の理解には、個々の分子の物理的・化学的性質を知るばかりではなく、分子間相互作用とその結果引き起こされる多様な反応を理解することが不可欠である。本講義では、反応速度論的取扱いと熱力学的取扱いの基本概念を理解するとともに生命現象の物理化学的アプローチの方法を学ぶ。

教育内容

生体反応の理解に必要な、物理化学の基本概念と方法論を生命現象の具体例を取り上げ解説する。適宜、練習問題を課し理解度を深める。

教育方法

板書を中心とする講義を行うが、パワーポイントを用いた講義も取り入れる。必要に応じてプリントを配布する。

 
講義内容(シラバス)
項  目 担当者 授業内容

1回

イントロダクション

稲田

生体反応を理解するための物理化学的基礎

2回

反応速度論(1)

稲田

反応次数,反応速度式(1次反応,2次反応)

3回

反応速度論(2)

稲田

並行反応,逐次反応,定常状態近似

4回

反応速度論(3)

稲田

平衡と速度論,緩和法,反応速度の温度依存性

5回

反応速度論(4)

稲田

電子移動過程の理論,マーカス理論

6回

反応速度論(5)

稲田

拡散方程式,拡散律速反応

7回

前半内容のまとめ

稲田

前半内容の確認と復習

8回

酵素反応(1)

稲田

酵素反応速度論,ミカエリスーメンテン反応速度論

9回

酵素反応(2)

稲田

競合と阻害,アロステリック効果

10回

光化学反応  

稲田

光化学反応,光合成

11回

共役反応

稲田

電子伝達と酸化的リン酸化

12回

膜輸送(1)

稲田

生体膜の構造,膜表面電位,ドナン電位

13回

膜輸送(2)

稲田

受動輸送,イオンチャンネル

14回

膜輸送(3 )

稲田

イオンポンプ

15回

まとめ

稲田

全体の確認と復習

 
到達目標

反応速度論的取扱いと、熱力学的取扱いの基本概念を理解し、生体反応を物理化学的に理解するための基礎力を身につける。

評価基準

中間試験(30%)、定期試験(70%) により評価する。

準備学習
(予習・復習)

講義の進行に応じて演習問題をだすので、次週までに解いてくること。

 
  (書  名) (著者名) (出版社名) (定価)
教科書 生命科学のための物理化学 P. Atkins, J. de Paula 東京化学同人 6,300円+税
参考書 バイオサイエンスのための物理化学 TINOCO等 東京化学同人 4,800円+税