【教育相談・進路指導論】
 
単  位:2単位 単位認定者: 竹﨑登喜江
授業期間: 後期  15コマ 科目分担者: 石井和世
授業形態: 講義  週1コマ
 
教職課程科目 生徒指導、教育相談及び進路指導等に関する科目
各科目に含めることが必要な事項 ・教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む。)の理論及び方法
・進路指導の理論及び方法
 
授業の目的

教育相談では、基本的なカウンセリング理論や技法を理解するとともに、学校における教育相談の役割や連携のあり方についての考えを深める。教職員や関係者との連携に必要なコミュニケーション能力の向上を図る。
一方、進路指導では、将来の職業選択や仕事を通じて豊かに生きるためには、キャリア教育が重要であることを理解し、自らのキャリア育成とキャリア教育行事を考える。
本授業では、教育相談と進路指導の理論と技法を習得することを目標とする。

教育内容

本授業では、教員免許状取得を目指す教職希望者を対象として、「教育相談・進路指導」を学習する。
つまり、教育相談論においては、基本的なカウンセリング理論や技法を学ぶとともに、学校における心の諸問題の理解と教師としての対応や連携のあり方について学ぶ。
また、進路指導においては、キャリア教育の理解とその実践例について検討する。

教育方法

教育相談においては、教科書を活用する。必要に応じて資料を配布し、授業の内容によっては、ロールプレイングや小グループでの話し合い、グループ発表などの演習も行う。進路指導論においては、必要に応じて資料を配布する。教育相談、進路指導論ともに、授業の振り返りを行い、その内容をリアクションペーパーに記入して提出する。

 
講義内容(シラバス)
項  目 担当者 授業内容

1回

オリエンテーション
学校教育相談における面接の基本(1)

竹﨑

授業の進め方及び成績評価の方法等を理解する。
生徒指導と教育相談の関係を理解する。

2回

学校教育相談における面接の基本(2)

竹﨑

傾聴・受容・共感など面接の技法の基本を理解する。

3回

教育相談とは
教職員やスクールカウンセラーとの連携のあり方

竹﨑

教育相談にかかわる教職員やスクールカウンセラーの連携について理解する。

4回

児童生徒の心理と児童生徒理解
学校における生徒指導上の諸問題の現状

竹﨑

児童生徒の心理及び学校における生徒指導上の諸問題に関する理解を深める。

5回

教育相談におけるカウンセリング技法

竹﨑

学校におけるカウンセリング技法について理解する。

6回

コラージュ療法の体験

竹﨑

芸術療法のひとつの方法であるコラージュ療法を体験し、児童生徒との教育相談に活かす方法を考える。
(当日は、雑誌1~2冊、ハサミ、ノリを各自持参すること)

7回

教育相談の実際(1)
不登校の理解と対応

竹﨑

不登校の定義、不登校の実態、不登校の概念の歴史的変遷、教師としての対応のあり方等について理解し、各自の意見や感想を発表する。

8回

教育相談の実際(2)
いじめの理解と対応

竹﨑

いじめの定義、いじめの実態とその背景、教師としての対応のあり方等について理解し、各自の意見や感想を発表する。

9回

教育相談の関係者や関係機関・地域との連携のあり方

竹﨑

教育相談にかかわる関係者や関係機関・地域との連携のあり方等について理解し、各自の意見や感想を発表する。

10回

キャリア教育概論Ⅰ

石井

キャリア教育の定義を理解する。また、自らのこれまでの体験を振り返りキャリア教育の意義を理解する。

11回

キャリア教育概論Ⅱ

石井

文部科学省からキャリア教育に関する答申が出された背景とその要因を理解する。

12回

基礎的・汎用的能力について

石井

働くことの意義を考えつつ、キャリア教育を通じて育てる諸能力について理解する。

13回

中学生・高校生のキャリア教育

石井

中学生・高校生を対象にしたキャリア教育をどのように進めるか、実践例などを題材にして検討する。

14回

特別支援教育と発達障害についての理解と対応

竹﨑

LD、ADHDなどの発達障害の定義、発達障害の実態、対応のあり方等、特別支援教育について理解を深め、各自の意見や感想を発表する。

15回

学習のまとめ

竹﨑

これまでの学習の総まとめ

 
到達目標

・教育相談における基本的なカウンセリングの理論を理解することができる。
・教育相談の果たしている役割や教職員、地域や関係諸機関との連携のあり方について考えを深めることができる。
・ロールプレイや小グループでの話し合いに参加し、自分の意見や感想を発表することができる。
・生徒理解のためのいくつかのアセスメント技法を習得し、「教育相談」や「進路指導」の場面で活用できる。
・キャリア教育が重視される背景を理解し、自らの職業観を育成する。
・キャリア教育の意義とキャリア教育を通じて育成すべき能力を理解しキャリア行事を構想できる。

評価基準

・授業態度、リアクションペーパーの内容(50%)、期末試験(50%)による総合評価とする。

準備学習
(予習・復習)

・学校教育に関する記事やニュースなどが掲載されている新聞や雑誌などに目を通し、関心のあるものは資料を収集しておくこと。
・復習として、配布資料や参考書としてあげた書籍を丁寧に読み、授業内容の理解の定着を図る。

その他

・授業や演習に積極的に参加するとともに、人の意見を尊重すること。
・健康に留意して、遅刻や欠席をしないこと。

 
  (書  名) (著者名) (出版社名) (定価)
教科書 教育相談論:生徒指導提要 文部科学省 教育図書 290円
参考書 教育相談・学校精神保健の基礎知識(第2版) 大芦治 ナカニシヤ出版 2,310円
育てるカウンセリングによる教室課題対応全書1~11巻 (編集代表)國分康孝 図書文化 各1,900円
権利としてのキャリア教育 児美川孝一郎 明石書店 1,800円
就職とは何か‐〈まともな働き方〉の条件 森岡孝二 岩波書店 760円